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ヒートポンプの熱源について

ヒートポンプの熱源について

 

ヒートポンプにはエネルギーの元となる熱源が必要ですが、産業用ヒートポンプは様々な熱源が利用できるように豊富なラインナップが揃っています。

熱源別に大きく分けると、空気を熱源とする「空気熱源ヒートポンプ」と、水を熱源とする「水熱源ヒートポンプ」と、に分類されます。

 

空気熱源・水熱源ヒートポンプの特徴

1.空気熱源ヒートポンプの特徴

空気熱源で「大気」を利用する場合には、場所に限定がなく、どこでも利用できる熱源である。
ただし、大気よりも廃熱量、温度の点でより質の良い熱源を得るためには、プロセス廃熱などを効率的に廃熱を回収する必要があり検討が必要となる。
「水熱源ヒートポンプ」に比べると、大容量の加熱能力には向いていないが、熱源の制約がなく、設置場所の自由度も大きいため、加温槽の隣など、加熱場所と近接した利用が可能。小回りの利いた省エネ設計が期待できる。

空気熱源ヒートポンプの主な特徴としては、次のようなことがあげられる。
●無尽蔵の空気エネルギーが利用可能
●設置場所に制約が少ないためエンジニアリングがしやすい
●配管工事が少ないため工事費が低廉

 

2.水熱源ヒートポンプの特徴

水熱源は一般的には「大気」よりも質が良く、ヒートポンプの効率もよい運転が可能である。ただし、熱源となる安定したプロセス排水が必要となる。
「空気熱源ヒートポンプ」に比べると、大容量の加熱能力を有し、大規模な排水がある工場では、廃熱回収での大幅な省エネも期待できる。

水熱源ヒートポンプの主な特徴としては、次のようなことがあげられる
●廃熱回収(廃温水、冷却廃熱等)や冷温同時供給が可能
●熱交換性能がいいのでコンパクト
●より高いCOPが期待できる